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No. 17

見逃されている潜在性鉄欠乏症

不定愁訴は鉄欠乏が関係している?
「不定愁訴」ということばをご存知ですか?
これは、「疲れがぬけない」、「頭が重い」、「なんとなくイライラする」、「よく眠れない」などの症状があるが、検査をしても原因が見つからない状態のことです。原因が見つからないので、「体質だからしょうがないか」と、あきらめている方もいらっしゃることでしょう。
しかしこの原因に、体内の鉄の欠乏が大いに関係しているかもしれないのです。特に閉経前の女性であれば、不定愁訴の原因に、まず貧血を疑ってみるべきでしょう。
なぜなら、通常の血液検査では見逃されてしまう「潜在性鉄欠乏症」の方が増えているからです。一般の血液検査では、血色素量、ヘマトクリットの値を見ますが、この値が基準値内に入っているにもかかわらず、貧血に陥っている状態です。

不定愁訴の主な症状はこちら


血清フェリチン測定の重要性
「分子整合栄養医学」という、人間の身体を細胞レベルでとらえ、栄養の代謝異常を、ビタミン、ミネラルなどを用いて矯正する「栄養療法」があります。ノーベル賞を生涯に2度受賞したライナスポーリング博士によって提唱されたものです。
この分子整合栄養医学によれば、血液検査データーを、体内の栄養状態を把握するのに生かすことが出来るのです。
その1つに「血清フェリチン」があります。これは貯蔵鉄をみる検査で、その基準値は女性で5〜157ng/mlです。しかし「分子整合栄養医学」からみた適性値は、100ng/ml以上が正常値で80ng/ml以下は潜在性鉄欠乏症です。80ng/ml以下の人に、何らかの不定愁訴が見られるという臨床データーも出ています。

慢性貧血の代償作用
慢性の貧血が続くと、身体はどう反応するようになるでしょうか。循環血液量を増やそうとするため、心拍数は増加し、心拍出量は増加します。胸の痛みを訴えることもあります。原因が見当たらない胸痛の場合、鉄欠乏も頭に入れておくことも重要でしょう。酸素をより取り込もうとするため、肺の呼吸機能が亢進し、呼吸数が増加します。

栄養素の欠乏を招く現代の食生活
私たちのの身体は全て、食べ物(栄養素)という材料によって構成されています。すなわち、細胞が正常に機能するかどうかは、私たちが食事から摂取している栄養素が、重要なかぎを握っているということです。
現代の食生活が、細胞レベルからみて必要な栄養素を満たしていないことは、みなさんもお気づきのことと思います。したがってサプリメントはどうしても必要でしょう。ただし「吸収のよい天然のもの」という但し書きがつきますが・・・
鉄欠乏症の場合でいえば、合成の鉄剤ではなく、天然のヘム鉄ですね。



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