| No. 13 動脈硬化の危険度を知る方法とは |
| コレステロール管理の重要性 |
平成17年の日本人の死因の統計によれば、心疾患と脳血管疾患を合わせると、昨年1年間で、がんとほぼ同じ数の人が亡くなっています。ご存知のように、動脈硬化が、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす最大の要因です。動脈硬化の予防こそ、これらの疾患の予防につながることは明白でしょう。そしてその予防に欠かせないのが、コレステロール(LDLとHDL)の管理です。最近この両者の値のバランスが、動脈硬化の危険度を知る方法として大切なことが分かってきました。 すなわち、「LDLコレステロール値をHDLコレステロール値で割った数値」が注目されています。数値をみることにより、LDLとHDLバランスがいいかどうかが一目で把握できるのです。 |
| 悪玉と善玉のバランスをみる |
悪玉のLDLは、体中の血管にコレステロールを運び、善玉のコレステロールは、余分なコレステロールを回収する働きをしています。LDLに比べてHDLが少なすぎると、血管のコレステロールが余ってしまい、プラークと呼ばれる塊が血管に付着しやすくなります。これが動脈硬化の原因となるのです。LDLは140以下、HDLは40以上となることが望ましいと言われています。ここで注目されているのが、両者の値を別々に見るのではなく、「LDL÷HDLの値」としてとらえる見方です。 |
| 悪玉÷善玉の値が目安 |
これは動脈硬化の危険度を手軽にチェックできるやり方として、東京医科歯科大学の吉田雅幸教授が紹介しています。この値が高いほど、血管内のプラーク形成のリスクが高まることを、複数の研究データーから証明されています。それによると、LDL÷HDLの値が「2.5以上」なら要注意だそうです。健康な人なら、この値が「2.0以下」、糖尿病や高血圧などの危険因子を持っている人は「1.5以下」が目標値です。 たとえば、LDLの値が同じ120でも、HDLの値が40の人は「3.0」、HDLの値が60の人は「2.0」ですので、「前者の人の方がリスクが高い」と判断できるわけです。 |
| 動脈硬化予防のガイドライン |
| 動脈硬化は長い年月をかけて、徐々に進行していきます。予防のためには、日頃の生活習慣の改善が必要であることは言うまでもありません。 日本動脈硬化学会は、その予防のガイドラインで、「禁煙」「食生活の改善」「身体活動の増加」「適正体重の維持と内臓脂肪の減少」の4項目を対策の柱に掲げています。 |