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No. 10

閉経後の女性に増える骨粗しょう症

寝たきりの大きな原因とは
日本は世界一の長寿国ですが、実際は寝たきりの人が多いのが現実です。そしてこの寝たきりを招く大きな原因の一つが、骨粗しょう症です。
骨粗しょう症とは、骨の量が減少して、骨にスが入ったようなスカスカの状態になり、骨がもろく折れやすい状態のことです。骨は、皮膚や髪の毛と同じように、常に古い骨が解けて、新しい骨が作られるという新陳代謝を繰り返していますが、そのバランスが崩れ、解けるほうが多くなるせいで骨量が減少してしまうのです。その患者数は約1000万人にのぼると推定され、女性患者は男性の約3倍にもなります。
骨粗しょう症が恐ろしいのは、ちょっと転んだだけで簡単に骨折してしまい、それが寝たきりの状態や死を招くことにもなるからです。

女性ホルモンの減少が骨量不足を招く
骨粗しょう症が男性より女性に多い理由は、女性ホルモンにあります。女性ホルモンは、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きをしているのですが、更年期以降、女性ホルモンの分泌量が減少すると、骨の材料であるカルシウムが血液中に溶け出しやすくなって、骨量がどんどん減少してしますからです。

骨粗しょう症は動脈硬化の危険因子
さらに最新の研究で、骨粗しょう症は動脈硬化を招きやすく、心疾患や脳血管疾患を引き起こすことが分かってきました。骨粗しょう症がなぜ動脈硬化を招くかというと、骨から血液中に溶け出してしまったカルシウムが、血管の壁に沈着しやすくなるためです。これが『血管の石灰化』です。
悪玉であるLDLコレステロールが酸化されて引き起こされるメカニズムとは別に、骨から溶け出した血液中のカルシウムが血管を石灰化してしまうことも、動脈硬化の原因となるということです。
このように、骨粗しょう症を防ぐということは、男性よりも何倍もそのリスクが高い女性にとって非常に大切なことです。

骨粗しょう症を防ぐには
では骨粗しょう症を防ぐにはどうしたらいいでしょうか。
まず第一に、運動の習慣をつけることです。毎日20分から30分でも歩くようにすれば、骨が鍛えられ、骨粗しょう症の予防になります。加えて骨の形成に必要なカルシウムが不足しないような、栄養バランスの取れた食習慣を身につけることも大切です。

積極的に摂りたい大豆食品
豆腐、納豆、油揚げ、がんもどき、湯葉、醤油、味噌など、大豆を使った食品は私たち日本人には馴染みのある食品です。この大豆は、多くの重要な栄養素を各種含んでいることから『畑の肉』と呼ばれていますが、中でも見逃せない成分に『イソフラボン』があります。
イソフラボンは大豆の胚芽に多く含まれています。そして女性ホルモンとよく似た働きをすることが判明しており、『植物性エストロゲン』とも呼ばれています。
更年期を迎えると、女性ホルモンの分泌量が大幅に減っていきます。女性の方は特に、毎日のメニューに大豆を使った食品を積極的に取り入れてほしいものです。



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